わたしが美容室を開設するにあたり、いちばんこだわったのはシャンプーです。
理・美容師が最初にやらされる仕事は、まずシャンプーからです。
1日何人もシャンプーすると手が荒れ始め、やがてボロボロになり、湿疹化してひどくなりドクターストップで理・美容室を辞めていく人もいました。
その経験から「指の感覚をたいせつにする」ことと「たいせつなお客様の髪を傷めないため」にシャンプーにはこだわり、厳密にテストして、手荒れの少ない、髪の感触のいいシャンプーを選んで使っていました。
シャンプーで次第に
よくなっていきます
毛髪のことをもっと勉強するためにある先生と出会い、先生が研究し開発したシャンプーで髪を洗われおどろきました。
メーカーはシャンプーを売るため、売れるシャンプー「ニオイ、泡立ち、感触、指通り」などで髪のことを考えたシャンプー を研究し販売していきます。
しかし先生の開発したシャンプーは「頭皮の育毛環境をよくする」ことと「毛質をよくしていく」ことを目的としたシャンプーなのです。
ほとんどの人は毎日シャンプーしています。
しかし毎日シャンプーするごとに汚れは落とせますが、同時に頭皮の保護力を低下させており、そうした人が薄毛・細毛になっていくことを教えられました。
女性の薄毛・細毛
そのシャンプーを使い始めてすぐ気がついたのは「髪がしっかりする」こと。
コシのない髪でも立ち上がりがよくなること。
ひつようだったトリートメントがいらないこと。
髪の色がつややかに見えること。
なぜ、こんなに違うのでしょうか。
表示成分を見ると、他のシャンプーと同じような成分が多い。
なのに、なぜ洗い上がりがこんなに違うのでしょうか。
家にたとえると「檜を使っているからいい家」と宣伝できますが、どこにどのような品質の檜を使っているかが問題で、檜の効果が家の良さとはいえません。
シャンプーで次第に
よくなっていきます
シャンプーも同じで「泡立ち、指通り、洗ったあとの髪の感触、仕上がりの感触」つまり、たくさんの人に使ってもらうため、シャンプーは感触を最優先させてつくられています。
髪の滑りがよくなったから「髪質がよくなった」ということはありません。
つまり「見せかけをよくするか」と「使っているうちに毛質がよくなる」かの違いで、多くの人は「使ってすぐ感触のいい」シャンプーを選んで使います。
しかし、薄毛・細毛が気になる人や薄毛・細毛で悩んでいる人には「使っているうちに毛質が回復し、いい毛が生えてくる」シャンプーの方がいい。
だからわたしの美容室は「髪質をよくするシャンプー」を使っています。